便利な英語表現

wonder if は「ホントはどうなんだろうなあ」の気持ちを表す

wonder ifと書かれたカード

wonder ifは英語特有の含みを持った表現ですが、このwonder ifを理解するにはちょっとしたコツがあります。
そのコツとは、似たような別の表現との意味の違いを知ることです。
そこさえキチンとおさえれば、さほど難しい表現ではありません。

この記事ではwonder ifと類似表現との違いをいくつかの点から見比べることで、wonder ifの本当の意味が浮き上がって来るように解説方法を工夫しました。

 

▼こちらの記事に他の重要表現もまとめてあります
日本人が苦手にしやすい英語表現【便利なのに知らないと大損】

wonder if~の表面的な意味は「~なのかなあ」

ギザの大ピラミッド

wonderという単語には名詞としての意味と動詞としての意味があります。

名詞としての意味

①驚き、驚嘆
②不思議な人、不思議な物、驚嘆すべき人、素晴らしい事

たとえば世界七不思議を英語で言うと

the seven wonders of the world

となります。

さて、このwonderという単語を動詞として普通に使うと
「驚く」
という意味になります。
この動詞は(他動詞ではなく)自動詞なので、すぐ後ろに目的語を続けることができません。
だから前置詞atを使い、例えば次のような使い方をします。

She wondered at his bravery in combat.

彼女は戦いにおける彼の勇敢さに驚いた。

そして今度は上のatの替わりに if を使ってみましょう。
すると、こんな例文を作ることができます。

I wonder if the food in this basket is enough to live for 5 days.

このバスケットの中の食糧だけで5日間も生きられるかなあ。

wonder if 「~なのかなあ」

ちなみにこの場合のifは「もしも」のifではなく、「~かどうか」のifです。
したがってwhetherに置き換えることも可能です。

I wonder whether the food in this basket is enough to live for 5 days.

 

wonder ifの本音は「疑わしいけど本当はどうなの!?」

さて、先ほどwonder ifの意味は「~なのかなあ」だと書きましたが、これではいかにもボソッとつぶやいているように聞こえますよね。
でも実際のニュアンスは少し違います。

本来、wonderというのは驚く時に使う言葉ですから
「ちょっと信じられないなあ~」という驚きを含んだ「~なのかなあ」なんですね。

言い方を変えると
「ホントかよ!」
って感じでしょうか。

これは同じつぶやきでも、周囲に聞こえるレベルのつぶやきです。

さらに理解を深めるために、wonder ifが海外の英英辞典でどのように解説されているかを見てみましょう。

すると、それらの説明の中にたいがい出てくるのが次の2語です。

doubt(疑う)

curious(知りたい!)

curiousの名詞形がcuriosity(好奇心)ですよね。

だからwonderという語は次のような意味を持つことになります。

doubt(疑い)
+
curiosity(好奇心)

wonder

したがって次のように理解するとよさそうです。

wonder ifのホントの気持ち:

「ちょっと信じられないんだけど、本当のところはどうなんだろう?」

もう一度、さっきの例文を読み直してみましょう。

I wonder if the food in this basket is enough to live for 5 days.

このバスケットの中の食糧だけで5日間も生きられるかなあ。

この文には
「どうも疑わしいけど、本当に大丈夫かなあ、もう一度よく検討してみたいね」
というように「本当のことを知りたいなあ」という気持ちが含まれているわけですね。

バスケットに入れられた食料

もう1つ、例文を書いておきましょう。

I wonder if he knows why his wife is crying.

彼は自分の奥さんがなぜ泣いているのか知っているのかなあ。

の場合も「本当のところはどうなんだろう」という気持ちが入っていると考えられます。

 

doubt ifとの違い

「疑う」という意味の単語には他にもdoubtがありました。
そしてwonder ifと同じように次のような表現がありましたね。

doubt if   ~かどうか疑わしい

では、wonder ifとこのdoubt ifとは何が違うのでしょうか?

次の2つの例文を見比べればわかるでしょう。

I doubt if he told me the truth.

彼が真実をいったかどうかは疑わしい。
(たぶん嘘だろう)

I wonder if he told me the truth.

彼は本当に真実を言ったのかなあ。
(本当のところはどうなんだろう、知りたいなあ)

上の例文からもわかるように、doubt ifは最初から疑ってかかっており、一応、自分の中ですでに結論を出しているという意味です。

一方、wonder ifは「ちょっと疑わしい」のだけれど、「ともあれ本当のところはどうなんだろう」という真実探求の気持ちを表明していると考えられます。

doubt if は「疑う」だけで、それ以上の探求心はない。

wonder if は「疑わしい」からこそ、真実を知りたい。

 

「wonder+ 5W1H」を使えば、知りたい内容を具体的にしぼれる

考え事をしている女性

wonder ifの場合、ホントかウソか?正しいか間違いか?十分か不十分か?というように、「どちらが本当なんだろう?」という二者択一の疑念を示す場合に使われます。

しかし疑いの範囲がもう少し限定されている場合、ifのかわりに

wonder+wh節/wh句

wonder+how

を使うことができます。

I wonder what he ate.

彼は何を食べたのだろう?

I wonder who stole my wallet.

誰が私の財布を盗んだのだろう?

I wonder when this storm will be over.

この嵐はいつおさまるのだろう?

I wonder where he has gone.

彼はどこへ行ったのだろう?

I wonder why I have to do that.

私はなぜそれをしないといけないのだろう?

I wonder how to answer this question.

この質問にどうやって答えればよいのだろう?

 

「wonder+that」はただ単に「~に驚く」だけ

wonderの後ろにifや5tW1Hではなく、that節が来る場合があります。

この場合は「驚く」という事実を述べるだけで、「ホントのことを知りたい」という好奇心までは表明されません。

また、「疑い」よりも「驚き」に焦点が当てられているという点にも注意してください。

I wonder that you come back here safely.

君が無事に戻って来たのには驚いた。

この例文の場合、目の前にいる人物の存在そのものを疑うわけがありませんよね。
幽霊じゃあるまいし…。

 

おさらい

さて、wonder ifについて、一通りの解説をしてみました。
もう一度、簡単におさらいしておきましょう。

① wonder ifは「疑い+好奇心」

② doubt ifは「疑い」のみ

③ wonder ifでは二者択一

④ wonder+5W1Hでは疑問の範囲を限定

⑤ wonder that~の場合は単なる「驚き」だけ

 

このwonder ifの使い方を知っていると実際に英会話をする時にたいへん便利です。

たとえば相手がにわかには信じられないことを言った場合など、「嘘だろ!」とはさすがに言えません。

でも、「えっ、ホントに?いや、ちょっと信じがたいけど、一応、興味はあるね」と返すことができれば、その後の会話もスムーズに続けられそうですよね。

そんな場合に使えるのがwonder ifです。
ぜひ、実際の英会話の場面で使ってみてください。

 

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