英語学習全般

英語では“Why?”がマナー、日本語では「なぜ?」は失礼

英会話か英語スピーキングかの矢印

英会話と英語スピーキングとは別物だって知っていましたか?
たとえば道を聞いたり教えたり、ショッピングやレストランで食事をするなどの日常シーンで英語を使うのは単なる英会話であって、英語スピーキングではないそうです。

では、英会話と英語スピーキングの違いは何でしょうか?
これを理解すると、英語上達のヒントが見えてきそうです。

英会話のレッスンで毎回 “Why?” とたずねられる

Why?の文字

このブログですでに何度も書いていますが、私はDMM英会話で毎日英会話のレッスンを受けています。

DMM英会話では教材を使ったレッスンかフリートークレッスンのどちらかを選ぶことができ、さらに教材レッスンでは数多くの教材から好きなものを自由に選ぶことができます。

それでそのDMMの教材のことですが、どの教材にもたいていディスカッションという項目があり、そこで先生が私たち生徒にいろんな質問をしてきます
先生からの質問そのものはシンプルですが、必ずその後に“Why?”あるいは“Why not?”という質問が付いています。

つまり単純に「イエス」か「ノー」だけで終わらせてくれないエクササイズになっているのです。
そこでこちらも常にBecauseで始まる答え方をする必要があります。

そもそも今まで日本人どうしの会話では、何かを言うたびに「なぜ?」「なんで?」と理由を聞かれることはほとんどありませんでした。
だからDMM英会話でのレッスンにおいて、何か言うたびに毎回“Why?”と聞かれるのも単なる会話練習だと思っていたのですね

ところが最近、実はそうではない、ということがわかってきました。

 

欧米の文化ではマナーとして相手に理由をたずねる

privacyを示す鍵のイラスト

先日、図書館でちょっとおもしろい本を見つけました

『「使える英語」が身につく魔法の英語学習法』廣田和子著(青春出版社)

著者の廣田さんという方はNIC International College in Japan という学校の代表者(校長)だそうです。
アマゾンで調べてみたのですが、品切れなのか掲載されていませんでした。

全体的にとても興味ある内容の本なのですが、特に興味深く思ったのは「欧米人には相手に対して常にWhy?とたずねる習慣がある」という部分でした。

たとえば「私は〇〇の映画が好きです」と言ったとすると、すかさず「なぜ、その〇〇が好きなの?」と問いかけてくるのが欧米人の日常だというのです。

これはもちろん好奇心があるからというのもあるでしょう。
でもそれだけではなく、そもそも相手に何かを言わせておいて、それ以上に突っ込んで聞かないというのは「アンタにはもう興味ないよ」と言っているのと同じで「失礼にあたる」という思いがあるからだそうです。

ところが日本だと逆ですよね。

日本だと相手が何かを言うたびに「なんで?」「どうして?」と聞くと、相手から「ウザいヤツだな」と思われそうで心配です。

また、そのそも日本では相手のプライベートに立ち入らないという文化があるので、人にあまりしつこく質問しないという文化がありますよね。

「なぜ?」と聞いたその先は、もしかしたらその人のプライベートの領域かもしれないという考えがあって、それ以上に立ち入って聞くのは失礼な気がしてくるのです。

両者を比べてどちらが良いか悪いかという問題ではないと思いますが、少なくとも英語を学ぶからには、私たちは相手側の考え方や文化を理解しておく必要がありそうですね。

 

聞かれた方も理由を付けて答えるのがマナー

イエスとノーを否定するイラスト

その本で著者の廣田さんによれば、相手の質問に対して「イエス」か「ノー」だけで答えることをワンワード・アンサーと言うそうです。
これは日本でもさすがに「無愛想」だと思われるパターンです。

もちろんそれは英語でも同じですが、その対処の仕方としては次のようにするといいようです。
まず、何かを聞かれたらYesかNoの後に必ずBecause~で始まる文を続けて理由を述べる。
さらにその後、For example~で始まる文で例をあげ、理由の根拠を明示する、ということです。

考えてみれば、これはDMM英会話で毎日の教材レッスンでやっている内容と同じでした。
DMM教材にはWhy?の問いかけや「例を言ってください」みたいな質問が多いとは感じていたのですが、いずれも欧米人の対人マナーにそったレッスンだったようです。

 

英会話とスピーキングは違うらしい

廣田さんによれば「英会話とスピーキングは本質的に違う」そうです。

たとえば道順を英語で教えるとか、英語での挨拶だとか、空港でのやり取りの仕方などは間違いなく英会話です。
でも、それは単なる事実確認みたいなものであって、その「会話」の中には自分の意見や考え方は入っていません。

これに対して「スピーキング」とは自分の意見や考え方を表明することだそうです。

これをまとめて言えば、シーン別に必要な英単語やフレーズをたくさん知っていれば「英会話」はできるだろうけれど、それだけでは「英語スピーキング」ではない、ということです。

とうことは、毎日のDMM英会話のほとんどの教材でWhy?、Why?、Why?…と問いかけられるというのは、これは単なる英会話ではなく「英語スピーキング」の練習をやっているのだということに気づきました。

海外旅行で困らないくらいに英語ペラペラであっても、自分の考えをきちんと表明できなければ向こう国の文化には溶け込めないということのようです。