英語学習全般

英語の習得は年齢がいってからの方が有利だと思う理由

習得への折れ線グラフ

一般に英語の習得は若い頃の方が早い、有利だ、と言われています。
でも、私自身の経験から言えば正反対です。

語学の習得はトシ取ってからの方がカンタンだと思います。

「まさか!?」と思われるかもしれませんが、
まずは私の考えをご覧になってください。

50代になってから英語が話せるようになった

他の記事でも時々書いていますが、私は50代になって初めて英語がしゃべれるようになりました。

挫折のイラスト
50代で英語が話せるようになった自分の英語学習「挫折史」私は50代になってから英語を話せるようになりましたが、それまでの英語学習にまつわる数々の挫折体験をまとめてみました。もし「50代だけど英語をあきらめきれない」という方がいらっしゃったら参考になると思います。...

一応、英語が話せるようになりたいという夢は30代の頃から持ってはいました。
それで何十回も英語学習に挑戦はしたものの3日坊主、長くて2か月坊主で長続きしませんでした。

ところが50代になって、
「もう、これで最後だろう、この最後の挑戦がダメならあきらめよう」
と思って始めたオンライン英会話がたまたま自分の性に合っていたのか、始めて3か月ほどでけっこう話せるようになり、1年も過ぎたころにはかなり普通に話せるようになっていました。

考えてみれば理解力も記憶力も今より格段に優れていたはずの若い頃にどうして英語が話せるようにならなかったのか不思議です。

いや、「不思議だ」と思っていたのですが、今頃になってようやくその理由が見えてきたような気がします。

 

若い頃ほど英語学習で挫折しやすい理由

恋人どうし

時間も能力も記憶力もたっぷりあるはずの若い時期になぜ英会話を習得できないのか、あるいは習得しづらいのか、その理由をあげてみましょう。

好奇心、やるべき事が多すぎて英会話に手が回らない

誰でもそうですが、若い頃ってやりたい事がいっぱいありますよね。
誰でも好奇心旺盛だし、将来への夢や目標が複数あって当然です。

そして日々、それらの夢を実現しようとして数多くの努力をしなくてはいけません。

たとえば会社に入ったなら営業成績でトップを取りたいとか、恋人を作るためにいろんな努力をするとか、友達付き合いだってけっこう忙しいですよね。

また、多くの人は結婚したり、あるいは離婚したりでエネルギーを消耗してしまう場合もあります。

それに勤めている会社に不満があるなら転職も考えなくてはいけません。
転職に際して何かの資格を取得するために、その勉強を始める場合だってあります。

つまり若い頃っていうのは「やるべきこと」があまりにもあり過ぎて、優先順位を決めるとなると、英会話の勉強なんて一番最後になってしまうというわけです。
何しろ今の日本で生活する分には英語が話せなくても不便はありませんから。

結局、若い頃はエネルギーが無尽蔵にあっても、好奇心や興味を分散せざるを得ないために英会話を習得している暇がない、ということになります。

時間があり過ぎて、目標達成までの期限を設定しない

これは自分自身がそうだったのですが、若いうちは人生なんてまだまだ先が長いと思っているので、「せっぱつまった感」がないんですよね。

だからつい目標達成までの期限を設定せず、ダラダラと英会話スクールに通ってしまったり、次から次へと英語の参考書に手を出し、何も身に付かないまま年数だけが過ぎてゆくことになります。

ネイティブを目標にしてしまう

実はこれがけっこう大きいと思います。
若い人の多くは「英語が話せるとはネイティブのようにペラペラになることだ」と思っている人が多いです。

だから、たとえば英会話スクールやオンライン英会話を利用する場合も「英語はネイティブに習わないと意味がない」という価値観になってしまうのだと思います。

しかし、アメリカ人をはじめ、英語を母国語としている人たちの人口割合というのは全世界の英語話者のわずか25%ほどに過ぎません。
それにもかかわらず、彼らの英語は特に発音面においてかなり習得が難しいです。
いわば外国語習得の最難関ですね。

それなのに多くの日本人はこの最難関のネイティブ・イングリッシュをいきなり目標にして勉強を始めてしまうのです。

その証拠に書店へ行って、英語の音声教材をご覧になってください。
今、日本で出版されている英語の音声教材の大部分はアメリカ人が声を吹き込んでいるものばかりです。

アメリカ人が声を入れた教材じゃないと売れないんでしょうね。
ここには出版界の責任もあるとは思いますが、私たち日本人は英語を学習する際、いきなり最難関のネイティブ・イングリッシュ、それもクセの強いアメリカ英語から入ってしまう傾向があるため、挫折者が続出するという状況になってしまうのです。

ちなみにフィリピンでは英語は公用語として使用されていて、みんな子供の頃から英語を話していますが、アメリカ英語に比べればずっと聞き取りやすいです。
イギリス以外のヨーロッパ人が話す英語もアメリカ英語よりずっとわかりやすいです。

そういうところから英会話の勉強に入って行った方が実は英語習得の近道だということを知っていただきたいと思います。

 

年齢がいってから英会話を始めた方が上達しやすい理由

自分の経験から言えば、若い頃よりシニアと呼ばれる年齢になってからの方が語学の勉強がやりやすいように思えます。
具体的に「どの辺が…」ということについてはこの後に述べるとして、まず「トシ取ってからの方が英会話が上達しやすい理由について書いてみましょう。

時間がないので若い頃より必死になる

変な話ですが、50歳になってからの「ある日」、私は何をやるにしても「死ぬかもしれない年齢」から逆算してスケジュールを立てるようになりました。
これは若い頃とは正反対です。

若い頃は時間はまだたくさんあったので、長大な人生計画など立てたことはありませんでしたが、残りの時間が少ないと逆にスケジュールを立ててしまうんですね。
そして、このおかげで英会話の勉強がはかどることになります。

やれることに限度があるので、夢をしぼれる

若い頃は人生でやっておきたいことが100も200もありました。
もちろん今となってはそのうちの3つか4つほどしか実現できていないように思うのですが…。

それはともかく、シニアになるとそんなに大量の夢を持つわけにはいきませんから、いくつかに絞ることになります。

しかも、その「夢の絞り方」についてですが、私の場合は若い頃から何度も挫折し、ほとんどあきらめかけていた夢を選ぼうと思ったのです。
それが英会話でした。

だから50代になってから、私は自分のエネルギーの多くを英会話に投入することとなり、その結果、50代にして英語が話せるようになったのだと思います。

所詮、言葉はコミュニケーションの表層に過ぎないことを理解している

先ほど書いた「若い人はネイティブを目標にしてしまう」と共通していることですが、若いうちは「ネイティブのようにペラペラとしゃべれること」が素晴らしいと信じていました。

でも、たとえば日本人どうし日本語で話をする場合、常にペラペラと流暢に話す人ってどう思いますか?

それって単なる話芸に過ぎないだけで、本当に深く考えているのかな?と疑ってしまいませんか?

英語だってペラペラ話せればよいというわけではないでしょう。
言葉は所詮、単なる道具です。
私たちはその言葉の裏側にある思いを伝えるために言葉という道具を用いているに過ぎません。

そのことに気づくか気づかないかで、「英語を話せる」という意味が変わってきます。

私は同時通訳者のようにペラペラとは英語を話せませんが、英語で話しながら相手の心がなんとなくわかったりします。
それができることが英会話に限らず、会話というものの目標だと思っています。

 

外国語の習得能力は年齢とは関係ないことを実感した

ではトシをとると、具体的にどの辺が語学習得に有利になるかを書いておきます。
(これは私の個人的な意見です)
思い出せばもっとたくさんあると思いますが、とりあえず2点だけ書いておきます。

むしろ英単語は覚えやすくなる

これは意外ですが、若い頃、英単語なんて一度暗記してもすぐ忘れたのに、逆に今では頭に残りやすくなったし、かりにその時には覚えられなくても会話の中で思い出せるようになってきました。
もちろん単語帳なんて作っていません。

また、会話の途中で相手が使った言葉をそのまま自分のボキャブラリーにしてしまうことも多いです。
「へえー、こういう場合はそういう言い方をするんだ!」って感じで…。

人生経験が語学力の不足を補ってくれる

これは言語学的なことというより、文化や歴史、経済事情や国際事情、あるいは国籍や民族は違っても人間が共通して持っている感情などへの理解が年齢とともに深まってくることに関係しています。

英語という言語そのものより、それを話している相手のバックグラウンドが見えて来るので、かりに英語力がまだ不足していたとしても、その相手のバックグラウンドから相手が伝えようとしている内容を推測できるようになってくるのです。

これをもっと簡潔に言えば、今までの人生経験が語学力の不足を補ってくれるようになるため、単なる英語力だけで勝負しなくてもよくなる、ということです。

トシ取ってからの方が語学習得しやすい理由は他にも思い出せばたくさんあると思います。
でも、大ざっぱに言えば以上の2点は確実に言えると思います。