英会話の学習法

「英語の長文が読めない」を脱出するシンプルな処方箋

英語の本

私も大学受験の時にはずいぶん英語を勉強したのですが、結局、最後まで英語の長文を読めるようにはなりませんでした。

それから社会人になり、ほとんど英語ができない20代~40代を過ごしました。
その後、50代になって英語の勉強をやり直し、わずか数年で英語のペーペーバッグを普通に読めるようになりました。

正直言えば、この時の私の英語勉強法を18歳の頃の自分に教えてあげたいくらいです。

私が50代になってから始めた英語勉強法は決して複雑なテクニックではありません。
すごくシンプルですが、ただこれだけをやっていれば、そのうち英語脳になっていく、という便利な方法です。

その方法について簡単に書いてみたいと思います。

2~3行の英文なら読めるのに、なぜ長文だと読めなくなるか?

水泳している人

わずか2~3行の英文なら読めるのに、それが20行とか30行もある長文になると読めなくなってしまうことってありますよね。

前から思っていたのですが、英語の長文を読むのって水泳に似ていると思います。
足がつく深さのプールなら数キロ泳げるのに、底知れぬ深さの海を「3キロ先の島まで泳いでごらん」と言われるとビビってしまいます。

英語の長文が読めないこと、深い海を泳げないことの共通点は何かというと、「冷静さを忘れて正しい息継ぎができなくなる」という点です。

正しい息継ぎをしながら英語を読んでいく方法はとてもシンプルです。

まずは「左から右へ読む」ということ。

そして、単語レベルで日本語訳に置き換えていく、という方法です。

英語を日本語に置き換えて読むな、とはよく言われることですが、上の2つをやっていけば英語脳を養いつつ、日本語の助けも借りながら長文を読んでいくことができます。

 

英語は「左から右へ読む」のは正しい。

ONE WAYと書かれた標識

たとえば次のような英文の場合、

He is our teacher whose name is Jack.

これを

彼はジャックという名前の(私たちの)先生です。

と読むと、whose以下の後半部分から読んでいることになります。これでは英語に漢文のような返り点を付けて読んでいるのと同じことになります。

そこで次のように読みます。

彼は私たちの先生なのだが、彼の名前はジャックという。

幸い、上の英文は短い単文ですが、これが10行、20行といった長文になった場合、それに返り点をたくさん付けて読んでいたらパズルのように複雑になってしまいます。

だから英語はできる限り「左から右へ読む」ようにした方が長文読解の時にも困りません。

 

単語レベルで日本語に置き換えると息継ぎが上手にできる

パズル

今、上にあげたセンテンスは割と単純な関係代名詞を使った単文だったので簡単でした。

でも、構文によってはどうしても返り点を打って「右から左に」読みたくなる文が出てきます。
しかしそういう時も「左から右へ」読み、ただし難しいところは頭の中で日本語に置き換えてしまいます。

例えば次のような“ちょっと長め”の文章(でも単語はカンタンだと思います)を用意してみましたので、一度も「右から左」へと後戻りせずに読んでみてください。

“I thought ‘I’ve never seen anything like this before’ and felt from the very beginning that this might be something spectacular and I’ve just discovered a big part of Scottish history,” he said.

後戻りするクセというのはすぐには捨てられないでしょう。
でも、(ちょっと極端かも知れませんが)これを次のように頭のなかで日本語に置き換えながら読むとどうなるでしょうか。

“I thought ‘I’ve never seen anything like this before’

私は思ったんだよ、自分は一度も見たことがなかったんだと、このようなものを、今まで。

 

and felt from the very beginning that this might be something spectacular

そして感じてたんだ、最初からね、つまりこれは劇的なものだと、

 

and I’ve just discovered a big part of Scottish history,”

そして、私はまさに発見したんだと、つまり大きな部分、スコットランドの歴史のね、

 

he said.

と彼は言った。

このようにすると、返り点を打って逆戻りするムダな時間もなく、スピード感をもって読んでいくことができます。

英語を英語として「左から右へ読む」のは正解ですが、単語を見た瞬間にその概念が頭の中に入ってこないうちから「日本語に直さずに読む」ということをやってしまうと、まさに息継ぎしないで水泳をしているような状態になってしまいます。

でも、上のように「左から右へ」読みつつ、頭の中では単語レベルで日本語に置き換えれば、息がつまることなく読んでいくことができます。

 

単語力がなくても英語の長文は読んでゆける

たとえば最初にあげたセンテンス、

He is our teacher whose name is Jack.

で、teacherとnameの2つの単語の意味がわからなければ辞書を引くしかありません。

でも、「彼は私たちにとって関係のある“何か”で、しかも彼の何かがジャックという」という大まかなところは理解できるはずです。

つまり、知らない単語が出てくれば保留にしておけばよいだけです。

ところが苦しい思いをしながら「息をつめて」長文を読んでいる途中、知らない単語が出て来ると、そこで心が折れてしまうわけですね。

英語の長文を読むのはあくまでもその文章の骨格を見抜くゲームだと思いましょう。
そうすれば、骨格の間がまだスキマ状態であっても気にはならないはずです。

 

「単語はわかるが意味がとれない」なら、初めて文法を調べる

単語はわかるけれども文章の意味がわからないという場合があります。
これは文法がわかっていないということです。

たとえばcouldが出てきた部分で意味がわからなくなったなら、その時、初めてcouldの意味を調べればいいでしょう。

couldやmight、shouldなどの助動詞やその他の文法事項がまだよくわからないから長文が読めない、という考えではいつまでたっても英語の長文を読めるようにはなりません。

文法は順番どおりに勉強するのではなく、長文を読んでいて意味不明だと感じた文法事項から調べて勉強していけばいいと思います。