便利な英語表現

compared to(~に比べると)を使えば比較級なしでも比較ができる

compared toと書かれたカード

何かと何かを比較する比較級は英会話をしていると嫌でも使わざるを得ない表現です。
それだけ需要が多い英語表現だということです。

でも使い慣れていないと、さあ使おうと思っても口からスラスラと出てきませんよね。

実はこういう時に使えるとても便利な表現があります。
それは比較級を使わずに比較ができてしまう表現です。

それもたった1つのパターンだけ。

時と場合によって語尾などを変化させる必要はまったくありません。
この1フレーズを覚えておくだけで表現の幅を広げることができるでしょう。

では、さっそく本題に入ります。

▼こちらの記事に他の重要表現もまとめてあります
日本人が苦手にしやすい英語表現【便利なのに知らないと大損】

 

「日本は他の国に比べて治安がいい」を英語にすると?

たとえば

「日本は他の国に比べて治安がいい」

を英訳してみましょう。

おそらく頭の中でこう考えるのではないでしょうか。
「~に比べれば」の部分をわざわざ英訳しなくても、簡単な比較級で言ってしまえばいいじゃないか、と…。

そこで次のようなセンテンスを作るのが普通かもしれません。

Japan is safer than other countries.

でも、ここであえて「他の国に比べれば」のニュアンスを出したい場合にはどうすればよいのでしょうか。

その場合に使えるのがcompared to~です

Japan is safe compared to other countries.

日本は他の国に比べて治安がいい

この場合、safeの語尾に-erを付けて比較級に変えてもいいけれど、あえて-erを付けなくても大丈夫です。

最初のthanを使った比較級に比べると少し文字数が増えて複雑になったように感じるかもしれません。

でも実際のところ、このcompared toは比較級よりも使い勝手のよいフレーズです。
ぜひ、覚えておきましょう。

ちなみにcompared to~を先に持ってきてもかまいません。

Compared to other countries, Japan is safe.

 

compared to~を知っていると何でも簡単に比較できてしまう

それではcompared toを使った例文をいろいろ紹介してみたいと思います。

I am very happy now compared to before.

前に比べれば今の私はとても幸せだ。

There is a lot of greenery in this region compared to Tokyo.

この地域は東京に比べて緑が多い。

緑の多い風景

This year it rains a lot compared to other years.

今年は例年に比べて雨が多い。

Our company is not so bad compared to other companies.

ウチの会社はよそに比べればそう悪くない。

English is easy to study compared to other languages.

英語は他の言語に比べれば勉強しやすい。

This room is not so cold compared to the Arctic.

この部屋は北極に比べればそんなに寒くはない。

北極の風景

先ほども書きましたが、compared toを使う場合でも-er付きの比較級は使えます
その例も少し入れておきます。

He has shorter vacations compared to his colleagues.

彼は同僚に比べると長い休暇を取らない。

次の例文のように、compared toの後ろに節をつなげることも可能です。
これを覚えておくとすごく便利ですよ。

I get tired faster compared to when I was younger.

私は若い頃に比べて疲れやすくなった。

疲れている女性

どうでしょう?
このcompared toさえ覚えておけば、英会話での表現の幅がずいぶん広がると思いませんか?

 

compared to~とcompared with~の違いは?

ところで辞書でcompareという単語を調べてみると、この compareは with または to のいずれの前置詞とも一緒に使われると書かれています。

こう書かれていると、じゃあ、いったいどういう場合にwithを使い、どういう場合にtoを使うのだろうかと気になりますよね。

その説明をする前に、先にcompareの本来の意味を整理しておきましょう。

普通、compareは次のどちらかのカタチで使用することが多いです。

compare A with B

compare A to B

意味はいずれも以下のようになります。

AをBと比較する
AをBにたとえる
AをBと同等のものと見なす

では、withとtoの使い分けは本来、どういうルールになっているのでしょうか?

それを理解するために、まずは次の2つの例文を見てください。

Life has been compared to a journey.

人生は旅にたとえられてきた。

He compared his life with Edison’s life.

彼は自分の人生をエジソンの人生と比べた。

最初のセンテンスにはtoが使われ、2番目のセンテンスにはwithが使われています。
この違いは何だと思いますか?

まず最初の文を見てください。

最初の文は「人生を旅に」たとえる話ですが、そもそも人生と旅とはまったくカテゴリーの違う単語ですよね。

このように本質的に異なる2つのものを比べたり、たとえたりする場合には to を使うのです。

2番目の文は「彼の人生」と「エジソンの人生」とを比べる話ですが、「彼」と「エジソン」との違いこそあれ、いずれも2人の人生という、いわば同じカテゴリーのものを比較しています。

このように本質的に同じものを比べたり、たとえたりする場合には with を使うのです。

もう1組の例をお見せしますね。
今度はtoとwithのセンテンスが逆の順序になっていますから注意してください。

Her cooking skills cannot be compared with mine.

彼女の料理の腕前は私などとは比較できないくらいのレベルだ。

Her cooking skills can be compared to magic.

彼女の料理の腕前は魔法に匹敵する。

最初のセンテンスでは彼女と私のそれぞれの料理の腕前の話です。
この場合、いずれも料理という同カテゴリーの話なのでwithが使われています。

一方、2番目のセンテンスでは「彼女の料理の腕前」と「魔法」との比較です。
これはもうカテゴリーが全く違うのでtoが使われているというわけです。

もし、どっちがwithでどっちがtoだっけ?と迷ったら、withとtoの距離感の違いを想像してみてください。

withは何となく近くに寄り添っている感じで、toは離れたところを見ている感じがしませんか?

そんな感じで覚えておきましょう。

ただし、これはあくまでも「本来のルール」であって、実際にはそこまで厳密に使い分けられていないように感じます。

ですから、あまり気にする必要はないかもしれません。

では、今回の本題である「~と比べて」という意味で使う場合のcompared to~についてはどうでしょうか。

この場合は比べるものが本質的に同じであろうが異なろうが、「compared to~」一択で大丈夫です。

この点でも、このフレーズは面倒くさくなくて便利ですね。

「~と比べて」の意味で使う場合は compared to~を使えばよい。

compared toとcomnpared withについての補足説明が長くなってしまいました。

でも、人によってはこの違いにすごく疑問を持つ方もいらっしゃると思ったので、一応しっかり説明させていただきました。

 

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