英語学習全般

社会人が英語を学ぶ場合、選ぶべき勉強法は3タイプある

社会人のミニチュア

[質問]
中学でも高校でも英語は割と得意科目だったんですけど、
社会人になってからは英語と無縁の生活になっています。
もう一度、英語をやり直したいと思うのですが、
今からTOEICを受けるのも大変そうで、どうしようかと悩んでいます…。

受験英語と社会人の英語勉強法はまったく別ジャンルです。
今回はこのことについて詳しく解説します。

 

社会人が英語をやり直すなら学生時代の勉強法は捨てる

試験を受けている人の手もと

私たち日本人の多くは受験英語を経験してきました。
高校受験の時もそうだし、大学受験の時もそうでした。

その中でたまたま「受験向きの能力」を持った人が勝者になるというシステムが「受験戦争での英語力」だったわけです。

ところが受験英語ができたからって、英会話ができるわけではありません。
だからみんな、社会人になってからも英語を勉強し続けるわけです。
それでもやはり一向に英語がしゃべれるようにはなりません。

その理由は明白です。
社会人になってもなお、受験時代の英語勉強法を続けているからです。

「いや、そんなことはない」と否定する人もいらっしゃるでしょう。
しかしそれは自分で気付いていないだけ…。

たとえばネイティブのような発音をマスターしようと思っていませんか?
もしそれを最初から狙うなら、しゃべれるようになる前に人生が終わります。

文法事項を1つ1つ確実に理解していこうと思っていませんか?
それって、試験に追われていた学生時代のクセですよ。
(あいまいさを残したまま前に進む、それが社会人の勉強法のコツです)

社会人になったなら、学生時代の勉強法はキレイさっぱり忘れましょう。

それともう1つ、全員に共通する勉強法はありません。
自分に合ったやり方を選ぶこと、それが社会人の英語勉強法の第一歩です。

 

人によって英語の勉強法は3タイプに分かれる

談笑する4人の外国人

学生時代なら勉強のよくできる友だちに勉強法を聞き、それを真似することも有効でした。
だから合格体験記というものが売れるわけですね。

ところが社会人になるとキャリアがバラバラになるし、年齢層もさまざまだから、この多様性を考えずに勉強法を論じても意味がありません。

そこでこの記事では英語を学ぶ社会人には少なくとも3タイプあると考え、それぞれにあった勉強法をご紹介することにしました。

学生時代以来、英語はまったくやっていない人は…

社会人になってからまったく英語の勉強をしておらず、たとえばthinkの過去分詞形がわからないとか、「はじめまして」が英語で言えないというのであれば、まず、中学英語をやり直しましょう。

あれっ、学生時代の英語は忘れようって言ったじゃないか!
と思われるかもしれません。

しかし、実を言うと日常的な英会話は中学英語+αで大概どうにかなるのです。

日本の英語教育の問題点は、この中学英語+αをひたすらブラッシュアップするだけでよかったのに、それでは試験で差が出ないので、わざわざ余計な高等英文法を教え込んだあげく大量の英語嫌いを育てている所です。

だから原点に立ち返るため、まず中学英語に戻りましょう。

英語の勉強は時々していたが、いまだに本気を出していない人は…

これはもっともありがちなパターンです。

「TOEICで650点は取りましたが、その後、勉強はしていません」

「英会話スクールに半年近く通いましたが、途中で仕事が忙しくなって通えなくなりました」

「デイビッド・セインさんの本なら3冊持ってますが、ほとんど読んでいません」

こういう人って、英語を学ぶ目的がはっきりしていないんですよね。

「いつまでに英語で何々ができるようになりたい」という具体的な目標がないため、タイムリミットを設定せずにダラダラと勉強をしてしまうのです。

「試験のために勉強するわけではない」という意識は確かに重要ですが、かと言って1グラムのプレッシャーもなければ残念ながら人は勉強しなくなるようです。

私の場合だと、ほぼ毎日、オンライン英会話で外国人の先生と25分間だけ英語でしゃべるようにしています。
これを毎日続けるだけでも多少のプレッシャーはあります。
それにわずか25分間とは言え、「しゃべるネタ」を毎日探してからレッスンにのぞまなければなりません。
それだけでもちょっぴりプレッシャーですが、これがあるからこそ日々進歩している自分を感じ続けることができます。

できる限り早急に英語力を付ける必要がある人は…

職場などで急に英語が必要になったという場合、それはたいがい英会話力のことですよね。
たとえば海外赴任が決まったとか、英語が社内公用語になってしまったとか…。
英語を学ぶ目的がはっきりしている場合はたいがい早く英語が身に付くものです。

しかし、「いや、半年語とか1年後ではなく、できれば2~3か月でどうにかしたい」という切迫した状態の場合はそれ相応の学習メニューが必要でしょう。
選択の余地は多くありません。

たとえば英会話スクールの超短期間コースで猛特訓する(ただし高額)。
なんやかや言って、これがベストでしょう。

これ以外の方法を考えるなら、たとえば私が利用しているDMM英会話なら毎日2回レッスンのコースとか、あるいは毎日3回レッスンのコースというものがあります。

スタンダードな毎日1回のコースに比べれば料金は高くなりますが、それでも英会話スクールに比べれば圧倒的にコスパがよく、しかも効果大です。

 

社会人の全タイプに共通する注意点

英文読解から英会話へとシフトする

私たち日本人は学生時代、英語の長文を読みこなせることが英語学習の最終到達地点のようになっていました。

社会人になったらむしろ英会話の力を付けることに100%の力をそそぎましょう。

必ずしもネイティブの発音はできなくてよい

全世界の英語話者の大部分はノン・ネイティブです。
それなのに日本人の多くは異常なくらいアメリカ人の発音にあこがれています。

英語を早くしゃべれるようになりたければ、アメリカ人の発音はあきらめましょう。

最初はベタのカナカナ発音で構わないので、英語をしゃべれる力を鍛えるべきです。
その上で、もし余裕があればアメリカ人の発音をマネすればよいだけです。

TOEICを目標にしない

もしアメリカ人がTOEICを受けたら何点取れると思いますか?

聞くところによると、
あまりに簡単で、しかもツマラナイ質問が延々と続くため、集中力を持続するのに苦労するけど900点以上は普通に取れる、
といった結果になるそうです。

そんな試験で高得点を取るために、貴重な時間を大量に使いたいと思いますか?

日本人は点数を競う勉強が大好きで、それを狙ったビジネスがTOEICです。
そして日本人はその優良顧客になっているだけだと思います。

何ごとも6~7割の理解でよい

私たちは子どもの頃から「勉強は積み上げだよ」と耳にタコができるくらい言われ続けてきました。
そのせいで、何事も完全理解してからでないと前に進めない、と思い込んでいます。

でも、それでは語学は進歩しません。

  • ×→「リスニングができるようになってからスピーキングを始めよう」
  • ×→「完了形を完全マスターしたら、次は仮定法をやろう」
  • ×→「基本フレーズを200個覚えたらオンライン英会話を始めよう」

こういうやり方ではいつまでたっても前に進めません。
完璧主義は英語学習の一番の敵であることを覚えておいてください。